top of page

声帯ポリープ・声帯疾患後のケアについて

​ 発声には筋肉の動きが大きく貢献しています。筋肉の特性は、発育、加齢、その使われ方などで変化し、繊維は神経の刺激の特性に合わせて成長し、変化します。しかし、病気や年齢を重ねて筋肉をあまり使わない状態になった時、また神経による刺激がなくなると、筋繊維は固くなり動きが悪くなります。またサイズ自体も小さくなるため、筋肉が張り出していたところに別の組織が入り込んだりしてその構成が変わります。声帯の場合、加齢とともに声帯萎縮が起こりやすくなりますが、発声という声の筋トレを続けることで、声の衰えを遅らせることができるのです。話したり、歌ったり、また、日々のボイストレーニングは規則的に筋肉を引き延ばすことで、十分な血流や酸素を供給し、筋肉の繊維を維持することができます。また神経が正常に動けば、発声もスムーズにすることができます。

筋肉は裏切らない!!

なんて言葉がありますが、発声もまさに同じです。

​発声という声の筋トレを怠らない限り、加齢による声の衰えを最小限に抑えることができます。

VOICE RESTについてご紹介します。

声帯ポリープなどの治癒経過後にVOICE RESTは必須とされており、​7日間くらいとされています。

しかし、文献や、医療従事者によるコメントはばらつきが大きく、音声治療技術も確立されていないのが現状です。

健常者の声帯疾患後の治癒メカニズムはほとんど研究例がなかったため、アナウンサーや歌手など声を主に職業とする従事者にとっては、大変ありがたいニュースです。VOICE REST期間と治癒メカニズムの解明につながる可能性もあり、研究とあわせ、多くの方の情報を集めることにより、よりよい治療方法を模索できるのではないかと考えます。

動物実験における声帯細胞の観察結果が報告されていましたのでご紹介したいと思います。

 声帯の創傷治癒過程について動物実験による研究が進められています。ラットの声帯損傷モデルでは、損傷後4-72時間で腫瘍壊死因子の声帯内での発現が確認されています。また、炎症期には主に声帯内の炎症細胞から多量の活性酸素が生産されていることが確認されています。これが細胞組織障害を助長する可能性も指摘されています。

  皮膚に傷ができると、早期にヒアルロン酸が増加されるのに対し、ラットやブタの声帯損傷の場合早期、3-15日目に声帯内ヒアルロン酸量が低下する傾向があります。

急性声帯炎で処方薬

リンデロン錠0.5mg ステロイド剤⇒効きが良い。副作用に注意。薬剤師の指示に従う

クラリシッド錠200mg →咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、などの細菌感染に処方される薬。

​ホルモンバランスに関係あり。更年期との相関あり。

bottom of page