




普段何気なく使っている声も一度、声帯のトラブルで声を失うとその大切さに気付かされます。声帯の機能を見ていただいた通り、声帯は繊細な器官です。その声帯に無理な負担をかけると、声帯を痛め、あなた本来の声が発声できなくなります。特に女性は男性に比べて筋肉量が少ないので、のどを痛める方は圧倒的に女性が多いのです。ここでは、声帯に負担をかけない効率の良い発声方法をいくつかご紹介します。
その人本来のよい声を発声するために、正しい姿勢を保つことが大切です。人間は音楽を奏でる、楽器と同じような構造をしています。たとえば、ギターを見てみましょう。
人間をギターにたとえると、弦がピンと張っていなければ、ギター本来のよい音は出ません。ぼよーんと頼りない音になります。また、ボディがゆがんでいたり、バランスが崩れているとよい音が出ません。人間も同じなのですね。声帯から発声した音は体全体の空間に共鳴しながら声が作られます。喉に負担をかけすぎず、長時間良い音声を発声するためには、効率よく身体の空間に声を共鳴させ、よい音を発声します。
姿勢をよくしなさい!というのには、このような理由があるからです。
よい声を発声させるために、ボディが上の図のように猫背になっていると、その人本来のよい声が出ないのです。
ではよい姿勢とは?
椅子に座る時。少し浅く腰をかけて、床に足がつくように。重心はお臍のあたりです。お尻がぴょこんと出ないようにしてください。この姿勢をキープしているのが辛い人は、腹筋と背筋が弱っています。トレーニングが足りません。鍛えましょう。現代人は猫背の人が多くなっています。特に子供の猫背が増えています。猫背は内臓の機能障害とも因果関係がありますので、体のためにもよくありません。またお腹まわりに脂肪がつきやすくなります。メタボでお腹周りを気にしている方は、デスクワークの時でもこの良い姿勢をキープすることで、かなり改善されます。ぜひやってみてください。
